書いた人:職業指導員 山口
ヘルプマークを街なかで見かけることは頻繁にありますよね。
就労継続支援B型施設フライトの最寄りである藤沢駅を歩いていても、よくヘルプマークを付けている方を見かけます。
真っ赤な赤地の中に白字のマークという目立つものなので目に付きやすいです。
でもこのマークをバッグなどに付けていて、どんな意味があるかはご存知ですか?
そこで今回は少し古いデータですがヘルプマークの認知度についてをまとめたので、ぜひご覧いただけたらと思います!
ヘルプマークの意味を知ってる?
ヘルプマークは元々、平成24年に東京で障がい者の方々のために取り組まれた取り組みでした。
ヘルプマークは内部疾患や人工関節の手術を受けた方など、パっと見では障がいをお持ちに見えない方に対して配布されていたようです。
外見から見えないけど、でも支援や配慮が必要とされる人のためのものだったのですね。
ヘルプマークを付けている方に対し、
「こちらどうぞ」と電車やバスの席を譲る
「何かお手伝いしましょうか?」と声をかける
こういう配慮が行いやすくなるんですね。
障がい者の方々が助けを求めた時にそれを手助けする「合理的配慮」が行いやすくなる、素晴らしい取り組みだと思います!
筆者の知人でも、ヘルプマークがあるからこそ安心して外出したり仕事ができると言っていた方がいます。
当時はその意味をあまり知らなかったのですが、「すごいマークなんだな!」と思ったのを覚えています。
どのくらい認知されているのか?
ではこのヘルプマークですが、実際にはどのくらい認知されているのでしょうか?
少し古いデータで令和元年のデータがあります。
アンケート結果では、平成26年と令和元年とを比較して、
- 意味を含め知っている 平成26年:33.5% 令和元年:59.0%
- 見たことはあるが詳しくは知らない 平成26年:18.9% 令和元年:24.2%
- 知らない 平成26年:47.6%% 令和元年:16.9%
上記のように、だいぶ認知度が高くなっていることがわかりました!
平成26年と比較して令和元年の方が調査した母数自体も多いので、やはり認知度として高くなっていることが予想されます。
しかし「合理的配慮の提供」という考え方について知っているか?という質問に対しては、知らないという人が70%以上でした。
合理的配慮という言葉は、たしかにそこまで認知されていないかもしれませんね…。
障がい者雇用について調べたときなどによく出てくる言葉ですので、ぜひこちらもご覧いただけたらと思います。
とはいえ、ヘルプマークを付けている方には「何かしら配慮をしないと」というような考え方は広がっているようです!
前述しましたが、筆者はヘルプマークによって救われた知人を知っています。
だからこそこれからもヘルプマークへの認知が広がっていくことを願い、自分でも配慮ができるように心掛けていきたいと思います!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
大阪では水泳時にヘルプマークが付いているキャップを作成して配っている団体があるようです。
溺れたり倒れたりしやすいプールで、一見してわかりやすいヘルプマークをかぶっていることで安心してプールに行けると注文が殺到したようです。
2021年8月現在、東京パラリンピックが開催されており、もっと広くヘルプマークや障がい者の方々への理解が進むことが期待されます。
しかし自分に何かしら障がいがあると一見して周囲に知らせることに抵抗がある方もいます。
だからこそ障がい者の方々が安心して生活できるように、誰しもが障がいに対して理解と優しさをもった世の中になっていけたらいいですね!