書いた人:職業指導員 山口
現在の日本ではスマホを使っていない人はだいぶ少数はになったのではないかと思います。
検索機能やネットショッピング、地図や電車の乗り換えアプリなど生活必需品ですよね。
そんな中で、神奈川が委託している「障がい者のために作られたアプリやIT情報をまとめたサイト」があります。
今回は神奈川県が運営しているアプリやIT情報をまとめたサイトについて紹介したいと思います!
かながわ障害者ITネットワークって知ってる?
かながわ障害者ITネットワークは、障がい者の方々の社会進出を手助けするためのIT機器の利活用をする仕組みを指すようです。
こちらがサイトになります。
「仕組み」という点から、ただ単に情報をまとめているサイトではなく様々な働きかけをしてくれます。
事業内容としては、
- かながわ障害者IT支援ネットワーク(WEBサイト)の構築及び運営
- 障害者IT利活用サポート体制の整備
- 利用支援にかかわる団体等のネットワーク構築
- 地域で活躍する支援者の養成、育成
上記のような活動を行っているようです。
「これって福祉施設とか向けで、障がい者に対してのサービスじゃないんじゃない?」
と最初は思いましたが、でも障がい者の方々が利用するのに特化したIT情報をまとめてあるので、障がい者の方々にも使えるかと思いました。
さらに、この団体が直接障がい者の方々に支援を行うわけではなくボランティア団体を挟んで支援をすることもあるようです!
行っている支援内容についてもう少し深くみていきます!
かながわ障害者ITネットワークの支援には
かながわ障害者ITネットワークには次のような支援の内容があります。
IT支援機器をさがす
障がい者の方々は、その障がい特性や環境によってどのような支援が必要か個人個人で違います。
目の動きで意思伝達ができる機器や、腕の動きを助けてくれる機具など、色々なものがあります。
かながわ障害者ITネットワークでは障害に応じた機器を紹介してくれるようです!
支援アプリをさがす
かながわ障害者ITネットワークでは、障がいの方や障がい者を支援する方への便利なアプリを紹介してくれます。
OS別(WindowsやmacOSなど)や用途別の紹介もあるようです。
どんなアプリがあるのかは後述しますが、200種類以上のアプリがあるようです!
学ぶ
かながわ障害者ITネットワークでは、障がい者の方々がITについて学ぶ機会も提供しています。
セミナーや講座、ボランティアなどで支援しているようです。
ITセミナーなどは障がい者の方々に特化したようなものはあまり聞かないので、貴重な機会かもしれませんね!
ITサポートを受ける
かながわ障害者ITネットワークでは神奈川県内でITを利活用の支援をしているボランティアを紹介しています。
神奈川県は障害福祉に手厚い印象がありますが、やはり充実してますね!
支援情報を調べる
かながわ障害者ITネットワークでは障がい者への支援情報を発信しています。
実際の支援機器を見たり、利用に関する補助を受けたりする情報もまとめているようです。
実際に利用するための補助もまとめてくれているのは嬉しいですね!
アクセシビリティ機能を使う
アクセシビリティとは、近づきやすさ、利用しやすさ、という意味がある英語です。
IT業界では様々な情報が身体の違いに関わらず様々な人が同じように利用できる状態や度合いについても指すようです。
かながわ障害者ITネットワークでは、このアクセシビリティを配慮した機器の設定やWebサイトの工夫を紹介しているようです!
様々な活動を行っていることがわかりますね!
実際に利用してみたいという方は以下のような流れがあるようなので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
障がい者のためのアプリとはどのようなものか?
かながわ障害者ITネットワークは、トップページで最新のアプリやセミナー情報などについてまとめてあります。
その中でも、これは便利そうだな!と思ったものについて抜粋していきたいと思います!
ルーチンタイマー
ルーチンタイマーはADHDの方のための時間管理アプリです。
ADHDの方の中には、どうしても他のことに気がそれてしまったりしてしまうことで悩んでいる方もいるかと思います。
他にも朝どうしてもダラダラと過ごしてしまい、遅刻してしまうなど…。
ルーチンタイマーは朝の準備などのルーチン作業に対して時間設定を行い、設定した時間をアナウンスしてくれます!
ONとOFFを意識的に切り替える時に便利なアプリですね!
すでに10万回以上のダウンロード実績があるみたいなので、気になる方は以下からご覧ください。
ルーチンタイマー(Twitterアカウントリンク)
アシストガイド
アシストガイドは知的障がいや発達障がいなどの方が予定を視覚的に把握できるアプリです。
障がいをお持ちの方の中には、言葉だけの情報だと自分の中で整理できないという方もいます。
そんな方でも、視覚(見ること)でならすぐに理解して行動出来る人は少なくありません。
絵や写真で通知してくれるので、特にお子様には有効なアプリですね!
アシストガイド
Pace Sync
Pace Syncは顔から心拍数を測定し、自分のペースを取戻すためのアプリです。
顔から心拍数を測定し、心拍に応じた動画を見ながら深呼吸を行うことで落ち着きを取り戻せるということです。
自分がなぜかイライラで興奮している、そう自覚する人は障がいを持っていなくてもありえることです。
大事なことは、その怒りなどの興奮に対してどのように対処できるかを知っていることです!
もしイライラを自覚していても、対処の仕方がわからない人はチェックしてみてくださいね!
Pace Sync
終わりに
いかがでしたでしょうか?
上述しましたが、神奈川県はやはり福祉に対して手厚いという印象が筆者はあります。
医療や福祉はどうしてもIT技術の導入が遅れがちです。
でもIT技術は人の生活を豊かに、便利にしてくれるものが多いです。
神奈川県は福祉業界でのIT技術の推進に対して前向きなのだと感じました。
フライトはPCの作業を中心に展開しているなど、いかに世の中の流れやニーズを捉えるかのアンテナを張っています。
これからも、このようなIT業界についてのテーマなどは取り上げていこうと思っているので、ぜひご覧いただけたらと思います!(*^^*)