この記事は2024年3月25日に更新しました。
就労継続支援B型施設フライトは株式会社Senkuという法人が運営しています。
2024年3月から株式会社Senkuは藤沢市に『ふくろうケア訪問看護ステーション』を開設しました。
就労支援を受けている方々には、訪問看護ステーションを利用している方も多くいます。
そこで就労継続支援B型施設フライトとふくろうケア訪問看護ステーションを運営する株式会社Senkuだからこそできる支援があります。
ぜひ株式会社Senku独自の支援についてまとめたので、ご覧いただけたら幸いです!
ふくろうケア訪問看護ステーションとは
ふくろうケア訪問看護ステーションは、藤沢駅南口から徒歩3分程度の場所に事務所がある訪問看護ステーションです。
2024年現在、看護師3名 理学療法士1名が在籍しています。
対応できる疾患等については以下のような方々になります。
- ガン末期のターミナルの方
- 脳血管疾患
- 筋骨格系疾患
- 心疾患
- 呼吸器疾患
- 精神疾患
他にも医師が必要だと認めた方は訪問看護のサービスを利用することができます。
訪問看護ステーションの中には、小児や精神疾患の方への介入が難しいステーションもありますが、ふくろうケアでは多くの疾患に対応しています。
また基本的に藤沢市は全域、茅ヶ崎・鎌倉・戸塚区・栄区の一部が基本の訪問エリアですが、それ以外は相談のうえ訪問できそうならお伺いします。
フライトとふくろうケアとの連携でできること
就労支援施設を利用している方で、訪問看護を利用している方も多くいると思います。
しかし筆者が調べたところ、就労支援を運営している会社で訪問看護ステーションも開設している会社というのは見た事がありません。
2つの異なる事業を一手に行うことで、就労を目指す方々にとってより良い支援ができると考えています。
そこで2つのサービスを行うことでできるであろう支援を考えてみました。
同一法人内だからできるスムーズな情報伝達
就労支援施設のような福祉事業と、訪問看護ステーションのような医療事業は似ているようで中身はやはり違います。
そしてイメージしていただきたいのが、福祉・医療のどちらを利用するにしても、その中心にいるのが利用者様です。
例えば医師から薬の内容が変わったことを福祉事業所に伝えるのは、利用者様本人です。
また福祉事業所で起こった出来事を医師に伝えるのも、また利用者様本人です。
つまり、医療と福祉が直接連絡を取り合うことは少ないということです。
就労支援施設に携わる方々が抱く課題の1つが
医療と福祉は連携しにくい
ということです。
医師や看護師の方々は、日々多くの方々に対してできる限りの治療方針やケアをしてくれています。
福祉職員はそんな背景を知っており、連絡も取りますがなかなか捕まらないこともあります。
株式会社Senkuではそもそも同一法人内の事業なので、すぐに連絡が取れる体制を作っています。
このすぐに連絡が取れ、支援が必要な方々にそれぞれの専門職が状況を把握できるのは大きな強みです。
フライト利用時のいつもと違う様子を適宜共有
就労支援事業所では利用時の様子をスタッフが注意深く見守っています。
そして作業を行ってもらっている中で「あれ、いつもと様子が違う」ということはよくあることです。
もちろん何かおかしいと思ったらすぐに本人に体調確認を行い、その際の記録を取り、スタッフ間で共有します。
基本的には情報共有としては、就労支援施設内で完結することがほとんどです。
しかしフライトとふくろうケアでは、両方のサービスを受けている方のみの情報を共有できる体制を整えています。
そのため様子がおかしいと思った出来事をその日のうちに確認でき、訪問看護のスタッフも情報を共有できます。
そして就労支援と訪問看護のスタッフが双方から利用者様に対して対応や支援ができるというわけです。
ふくろうケアで気付いた利用者様の様子や状態をフライトに共有
前述した内容と逆になりますが、もちろんふくろうケアの訪問看護で気付いたことなどもフライトのスタッフに共有できます。
例えば訪問看護で利用者様のご自宅に伺い、体調確認や困っていることや生活面で何か問題はないか、服薬管理などを確認します。
その際にフライトで行っている就労支援の中で大変だと感じていることや、困っていること、それが生活の中で何に影響しているかなどの相談に乗れます。
「フライトで〜に困っていて…」や「〜してもらえてるのは助かります」というようなことを就労支援のスタッフに伝えることができます。
何かに困っていても、直接現場のスタッフに相談するのが難しいなと思う方もいますもんね…。
そんな困り事などの橋渡し役に訪問看護が役立てるかと思います。
医療的な支援課題を踏まえてフライトでの支援内容を検討
基本的に就労支援を利用する方々は、医師から利用しても大丈夫と判断された方が利用してくださっています。
しかし多くの利用者様が医師に受診する頻度は、たいてい1ヶ月に一度程度です。
そのためなかなか現在の体やメンタルの状態をすぐに伝えるのは難しいことが多いと思います。
訪問看護では、医師からの指示に則り利用者様の体調を確認し、その都度支援内容の確認や実施した支援の評価を行います。
そして体とメンタルの状態を訪問看護で確認しながら、無理なく就労支援での作業に臨むことができます。
さらに就労支援では初回と、その後少なくとも6ヶ月に一度は「個別支援計画書」という目標設定や達成度を確認するためのモニタリングを行います。
そのため体やメンタルの状態を把握しつつ、就労支援での目標設定ができるためその人の状態に合った就労支援の利用ができます。
フライトでの情報を医師に専門職から適宜報告できる
前述しましたが、訪問看護は医師からの「訪問看護指示書」という指示書がないと利用することはできません。
そしていざ訪問看護を利用し始めたら、訪問看護ステーションは月に一度は必ず医師に報告書を提出する義務があります。
そのため月に一度は必ず医師が利用者様の状況を把握することができます。
こちらも前述しましたが、利用者様が医師に月に一度程度で受診する時に、自分の今の状況を伝えるのは難しいという方も多くいます。
そのためどうしても医師に伝えるべき情報が抜けてしまうということはあると思います。
そんな時に、普段から訪問看護での体やメンタルの状態、就労支援での作業中の様子などを、訪問看護の専門職が客観的な事実として医師に情報を提供できます。
そして医師は専門職からの情報を知り、今後の治療方針や計画を立ててくれるという流れを組めるのです。
終わりに
今回はフライトにおける就労支援と訪問看護の連携についてまとめさせていただきました。
就労支援を行いながら訪問看護ステーションも開設しているという法人は、なかなかに少数だと思います。
福祉と医療は少し似ているようで、やはり異なるもの。
そして業界が違うと、連携を図ろうとしてもなかなか難しいものです。
前述しましたが、福祉業界において医療と連携するのは難しいとフライト以外の福祉施設の方々からお聞きしたこともあります。
お互いにどんな支援をケアを行っているか、ほとんど交わることがないから理解しにくいのだと思います…。
フライトは同一法人だからこそできる業界の垣根を飛び越えて、利用者様に就労支援していきたいと思っています。
ぜひご興味がある方は、お問い合わせいただけたら嬉しいです!