【祝!】就労継続支援B型施設フライトで障がい者雇用達成【開所して1年足らずで2人!】


書いた人:目標工賃達成指導員 山口


この記事は2022年6月22日に更新しました。


就労継続支援B型施設フライトの利用者様で、めでたく障がい者雇用で卒業する人が5月6月と立て続けに出ました!


筆者はいつも見学者様たちに、「B型施設(フライト)は、ただの中間地点です」と伝えています。


あくまで就労移行、障がい者雇用、一般就労に向けた途中の場所だからです。


だからこそ、フライトから雇用に繋がったことは非常に喜ばしく思います!!


そこで今回はどんな方が雇用に繋がったのか、一般的な就労継続支援B型ではどのくらい就職ができているのかを考察したいと思います。


就労継続支援B型施設フライトで障がい者雇用に繋がった人は



フライトで実際に就職した人はどんな人だったか…


以前、障がい者雇用の現場からの就職の基準の基準について聞くと、以下のように返答がありました。



この業者の方からは、

◯週5回働くことができる


◯1日に6時間働くことができる


このように伝えられました。


これにはしっかりと理由があります。


企業はある程度従業員数が増えると『法定雇用率』というものが関係してきます。


法定雇用率に関しては以下の記事をご参照いただけたらと思います。



法定雇用率により、企業は障がい者雇用で障がい者の方を雇用する必要があります。


障がい者雇用で1つの基準になるのが、「週に30時間以上働けるか」という点です。


そこで上記のように、週5日 × 6時間 = 30時間 という就労時間が必要なんです。


そしてフライトで障がい者雇用に繋がった方たちの特徴としては、

  • 週4〜5回通所していた
  • 1日(フライトの場合は4時間)作業していた


このような特徴があります。


障がい者雇用で重視される就労日数を満たしていたということですね。


まずはここが大きな特徴になります。


他にも

  • フライトで様々なPC作業を行っていた
  • 就労意欲が強く、自ら色々と情報収集や行動をしていた
  • 職種など、どんな風に働きたいかが明確だった



このような特徴がありました!


やはり目的を持って行動している人は結果に結びつきやすいですね!


就労継続支援B型施設の就職率は…?



先にお伝えすると、フライトが開所して1年も経たずに2名の就職が決まったことは、就労継続支援B型施設の中では珍しいケースと言えます。


以下のデータをご覧いただきたいです。


令和2年度 就労移行等実態調査 結果概要(速報値) 


上記の表は平成29年度から令和2年度の各施設形態における就職率などを出した資料を抜粋したものです。


この中でご覧いただきたいのは、就労継続支援B型施設の部分です。


就労継続支援B型施設利用者数就職者数就職率
平成29年度調査17,965人245人1.4%
平成30年度調査17,557人273人1.6%
令和元年度調査18,265人288人1.6%
令和2年度調査18,652人283人1.5%


就労継続支援B型施設の就職率は1.4%〜1.5%という数値ですね。


もちろんすべての施設で統計を取っている訳ではないですが、全国的にみてもこのくらいの数値に落ち着くのかもしれません。


結論をお伝えすると、就労継続支援B型施設で直接就職に結びつくのはなかなかに難しいということですね。


そもそもB型施設の位置付けは、

直接雇用が難しい障がい者の方が、生産活動などの作業を通じて就労訓練を行う場


このような位置付けです。


そのため一般雇用や障がい者雇用を目指すのであれば、やはり利用すべきは就労移行施設です。


ただ、現時点では週に5回の通所が難しいという方が次にステップアップするための施設が就労継続支援B型施設となります。


もちろんフライトでは、A型施設や就労移行施設、障がい者雇用や一般雇用など、次のステップに移れそうな方はどんどんチャレンジしてもらっています!


引き止めなどは絶対に行わないようにしています。


そしてフライトでの作業は、おそらくA型施設などでも通じるような難易度の高さのものもあります(笑)


そのためしっかりとフライトに通所することができると、事務職などでも通じるようなPCなどのスキルも身に付けられるのだと思います!


今回就職した方で、2週間程度の試用期間の名目だったのに数日で就職が決まった方もいたので(笑)


就職が決まった方々は本当に努力していましたし、就職が決まって心から祝福したいと思います!


終わりに


今回は就労継続支援B型施設フライトで就職に結びついた方々やB型施設の就職事情についてまとめました!


筆者としては、フライトを利用してくださる方が「より良い方向に進める」ことがフライトの運営意義だと思っています。


そのため就職に結びついたというのは、本当に嬉しく思います!


もちろん就職することがすべてではありません。


就職に結びついた方以外にも、就労移行施設へ卒業した、卒業後はYoutuberとして頑張っている人などもいます。


大事なのことは、ご本人が自ら選択して自主的に次のステップに進めることです。


就労継続支援B型施設フライトはそのサポートをスタッフ一丸となって全力で行いたいと思っています!


就職や将来に対して不安や迷いをお持ちの障がい者の方々はたくさんいると思います。


可能であれば、ぜひ一度フライトに見学にお越しになってくださいね!

この記事を書いた人

職業指導員 山口

藤沢駅徒歩2分の場所にある就労継続支援B型施設フライトの職業指導員。理学療法士として病院勤務後、福祉関連の仕事を通じて就労支援の道へ。作業内容や福祉制度、個人的な悩みなどなんでも相談してください!