この記事は2023年6月26日に更新しました。
フライトは就労継続支援B型の施設を運営していますが、フライトからA型や就労移行、障がい者雇用へとステップアップする人は少なくありません!
2023年6月に卒業された方は、なんと障がい者雇用が内定し卒業されていきました…!
本当に努力している方だったので、スタッフ一同本当に嬉しくて。
そこで今回の記事では、フライトを卒業した人たちの特徴と、またフライトの就労実績についてまとめたいと思います。
障がい者雇用や次のステップを望む方の参考になるかと思いますので、ぜひご覧いただけたらと思います。
障がい者雇用を決めた人の就労継続支援B型施設フライトの使い方
フライトからステップアップしていった人たちの特徴は以下のようなものになります。
最低限の状態
今回…というより、フライトからステップアップして行った人たちの共通点は、
週に5回の利用ができている
まずこれが本当に重要になります。
就労継続支援B型施設はしっかり生活基盤を整える施設であると、何度も見学者に力説し、ブログにも当初から書いておりました。
でも週に2,3回しか利用できていないのに、仕事をしなくちゃと焦り、フライトを退所してアルバイトを始めるもののすぐに…
という方は何人もいました。
そんな方々の焦りを共感し、しっかりと大事なことを伝えきれなかった私たちにも責任があると、今でも後悔があります。
もちろん焦りがまったくないという人はあまりいませんが、それでもステップアップしてくれた人たちは地道に生活基盤を整えていました。
そのため最低限である週に5日の利用というハードルを、こなして結果に結びついたと思います!
フライト利用時間外の活動
フライトの1日の利用(作業)時間は10:00-15:30の間で行っています。
ステップアップに結びついた人たちは、
フライトの利用時間外で仕事を探し、相談等をこなしていた
フライト以外の時間にもしっかりと就職活動などを行っていました。
利用時間を終えてハローワークに通ったり、障がい者雇用のサイトをめぐったり、相談員に相談したり…。
就労継続支援B型施設は就労移行支援と異なり、利用者様に対して仕事を斡旋するような活動は行なっていません。
そのため就労先に関しては自分で動かなければいけません。
今の自分の体力を底上げすることを図りつつ、将来に向けた活動ができていた人たちでした。
だからなのか、後述しますがフライトから障がい者雇用を決めた人たちは、働き始めて半年以上経ってもしっかりその場所で働いています。
実際に働くとなった際に、週に5日利用しつつ、その時間外で自ら動くことができていた人は本当に体力的にも精神的にも強くなったのだと思います…!
逆に言えば、週に5日利用だけでなく+αで動ける人はその後の就労で長く働き続けることができるということではないかと思います。
本当にすごいですよね。
ステップアップしていた人の特徴
また、これも大きな特徴の一つになりますが、
週間予定を把握し、休む際などは必ず連絡をくれていた。
これは軽視されがちなことかもしれませんが、しっかりと休む際などは連絡をくれていました。
ステップアップしていった人たちは、1週間以上の週間予定を把握して休む際には「〜があるためお休みします」と連絡をくれてしました。
風邪などの体調不良の際にも、スタッフが連絡する前に必ず連絡をくれていた印象があります。
B型施設だからと、この連絡を軽視していうんじゃないかなと思うことはあります。
もちろん連絡なく来所しない人たちにはスタッフから連絡するようにしています。
ただ、何かあった際に自分から連絡をしてくれるというのは働く上で必須ですよね。
ステップアップしてくれた人たちは、しっかりとこの点をこなしてくれていたのは特徴として大きかったと思います。
思い返したら作業面などに関してなど、他にも特徴はあると思います。
ただ生活面のベースとして、次に繋がった人は上記のようなことを最低限こなしていたというのは共通点として大きいと思います!
2023年6月現在の就労継続支援B型施設フライトの就労実績
2023年6月現在、フライトから障がい者雇用で卒業した人は4人います!
これって実はすごいことだと筆者は思っています。
見やすいデータがなくて、かなり古いデータになるのですが上図は平成27年の就労支援事業所の就職者数の図になります。
左が就労継続支援A型施設、右が就労継続支援B型施設の1年間に一般企業への就職を決めた人の状況になっています。
就職人数 | 全体からの% |
0人 | 76.6% |
1人 | 14.8% |
2人 | 5.0% |
3人 | 1.9% |
4人 | 1.3% |
5人 | 0.4% |
表にしてまとめましたが、就労継続支援B型施設の8割近くが1年間に1人も一般企業に就職できた人を輩出できていないということになります。
もちろん、これは古いデータで施設ごとの集計結果になります。
これとは別に令和2年の就職者実績データがあり、以下の図になります。
ちょっとわかりにくいかと思いますあが、「就労移行支援体制加算」というのは、就労支援サービスから一般企業等に定着した際の加算になります。
この加算があるということは、就労支援サービスから一般企業にいけたことを指します。
この加算には2つの条件があり、
- 就労支援施設から直接企業への就職が決まった
- 就職してから6ヶ月間の就労実績がある
つまり、就職が決まって半年間働き続けることができたということが条件になるわけですね!
この条件を前提に見てみると、やはり約8割の施設で前年度(令和1年)に就職して定着している人はいないということですね…。
やはりなかなか多くのB型施設で一般就労で定着するのは難しいという結果になります。
しかし就労継続支援B型施設フライトは2021年7月から開所し、まだ2年経過していない状態です。
そんな中で4人は就職を決めてくれ、内3人は半年以上働き続けてくれています。
他にも、就労移行支援施設や就労継続支援A型施設にステップアップし、頑張ってくれている人も多くいます!
終わりに
今回はフライトでステップアップしていった人たちの特徴や就職実績についてまとめました!
前述したように、フライトでは多くの人がステップアップしてくれて行っています。
これは本当に嬉しいし、自分たちの仕事に誇りが持てますし、フライトで行っている支援の方針が大きく間違っていないと思えます。
もちろん私たちスタッフもまだまだ未熟な面があり、今までの支援の中で後悔していることも多くあります。
それでも私たち自身もこれから成長していきますし、これからもっと多くの利用者様たちの望む形でステップアップして行ってもらえるように努力します!
フライトを検討している人も、そうでない人も、ぜひこの記事を参考に自分の望む方向に行ってもらえると嬉しいです!