【祝🎉また一人卒業!】卒業先はズバリ…【次のステップへ】

この記事は2022年8月29日に更新しました。


書いた人:目標工賃達成指導員 山口


またもフライトで次のステップに向かうために卒業した人が出ました!


フライトは就労継続支援B型施設なので、あくまで就労のための訓練施設です。


詳しくはぜひこちらをご覧ください。


フライトは「より良い方向に進みたい」と思っている障がい者の方々を応援しています。


ぜひご興味のある方は見学や体験にいらしてくださいね!


【祝🎉また一人卒業!】卒業先はズバリ…



さっそくですが、今回フライトを卒業された方の卒業先は就労継続支援A 型施設です!


就労継続支援A型施設と聞いて、どのようなイメージがあるでしょうか?


「障がい者雇用じゃないんだ…」と思う人もいるかもしれません。


ただ、就労継続支援B型施設に通っていた人がA型施設をするということ自体、本来はすごいことなんです!


ここで明確にしておきたいのは、就労継続支援B型とA型施設の違いです。


次はこの2つの施設の違いについて確認していきたいと思います!


就労継続支援B型施設とA型施設の違いは?



フライトに見学にお越しになる方々の3割程度は、福祉施設を利用するのが初めての方です。


ご自分が利用する施設などについて、知らないことは不安になりますよね。


そのため筆者が見学の方々に説明する時に行う説明を記載したいと思います!


就労継続支援B型とA型の違いは以下のようなものになります。


就労継続支援B型施設就労継続支援A型施設
雇用契約雇用契約あり雇用契約なし
収入形態給料工賃
利用対象原則18歳〜65歳年齢制限なし
利用料金かかる場合ありかかる場合あり
利用期間なしなし


就労継続支援B型施設とA型施設との大きな違いは、「雇用契約を結ぶかどうか」です!


雇用契約を結ぶということは、次の3つの保険が関与してきます。

・労災保険

・雇用保険

・健康保険(厚生年金も)


これらの話は、筆者としても難しくてまだまだ理解が足りないことがあります(笑)


かなり簡単に抜粋して伝えていきます。


労災保険


労災保険は、すべての労働者が雇用形態に関わらずに加入する保険です。


労災保険は仕事中や通勤中などで怪我をしてしまった時に保険給付を行う制度です。


業務上で怪我をした時に必要になる保険ですね。


労災保険以外の保険に関しては、労働時間によって加入が決まりますが労災保険はすべての人が加入することになります。


ただ就労継続支援B型施設では雇用関係ではないため、労災保険には加入していません。


ここは大きな違いの一つですね。


雇用保険


雇用保険は、週の就労時間が20時間以上の場合に加入することになる保険です。


雇用保険は失業した場合などに必要な生活費などを給付してくれるライフラインとなる保険です。


A型施設を利用する方々の多くは、週5日かつ1日に4時間〜4時間半くらいの時間で働く人が多いようです。


そうすると、4時間×週5日=20時間となるわけですね。


すると施設は利用者の方を雇用保険に加入させる義務が発生することとなります。


ちなみにA型施設利用者の9割は週に20時間以上働いているようです。


この週に20時間の就労というのが一つの大きなハードルになるようですね。


健康保険


健康保険は、アルバイトでも週の就労時間が正社員の3/4以上働いている労働者が加入する保険となります。


いわゆる保険証をもらって病院に受診したりできる保険ですね!


他にも加入者が出産や死亡などによって生じる不測の事態に備えた保険になります。


この健康保険や厚生年金は前述した通り、週に正社員の3/4を働いている必要があります。


多くの正社員は、1日8時間×週5日勤務=週に40時間働いています。


つまりその3/4となると、週に30時間(1日6時間)働く必要があるということです。


A型施設の利用者方々でも、そこまで長時間働くことは難しいようで健康保険に加入している利用者は少ないようです。


就労継続支援A型施設を目指すべきだが



就労継続支援B型施設とA型施設の違いについて知ったところで、やはり目指すべきはA型施設ですよね。


前述はしていませんが、利用者の方々が関心を持っているのは給料や工賃の金額だと思います。


これについては、もちろんA型施設の方が多いです。


A型施設は給料として自治体の最低賃金が支払われます。


神奈川県でいったら2022年8月現在では1040円が最低賃金になります。


これと比較して就労継続支援B型施設の工賃は圧倒的に低い金額です。


そのためやはり多くの障がい者の方々が目指すのはA型施設が多いでしょう。


しかしB型施設にも利点はあります。


一番の利点は「利用する日や時間が柔軟に対応できる」ことだと思っています。


これは施設にもよるかもしれませんが、就労継続支援B型施設フライトでは週に1日そして半日から利用することができます。


この他にも利点がありますが、ぜひそれについてはこちらをご覧いただけたらと思います!


就労継続支援B型施設だからこそできることもあるはずです!


終わりに


今回は、また一人フライトから卒業された利用者様の卒業先である就労継続支援A型施設などについてまとめてみました!


本当に、本当にまた一人フライトからステップアップしてくれてよかったです。


フライトは障がい者の方々の居場所になることも一つの目標ですが、次にステップアップするための場所であることを願っています!


だからこそ、本当に努力して次のステップに行ってくれた方を心から祝福しますし応援します!


一人でも多くの人がフライトを利用してくれて次のステップに、より良い方向に行ってくれることを願っています。


これからも障がい者の方々のより良きサポーターであり続けるためにスタッフ一同頑張ります!

この記事を書いた人

職業指導員 山口

藤沢駅徒歩2分の場所にある就労継続支援B型施設フライトの職業指導員。理学療法士として病院勤務後、福祉関連の仕事を通じて就労支援の道へ。作業内容や福祉制度、個人的な悩みなどなんでも相談してください!